ドイツ代表13番、時にラッキーナンバー

選手は誰でも、自分のささやかな験かつぎや行動パターンが、ピッチ上で最後にわずかな運をつけたしてくれると信じるものです。だから、たとえば背番号13のユニフォームを着たがる選手は少ない。

キリスト教で13という数字はユダと同じ意味だからです。イエスを裏切ったユダは、最後の晩餐で13番目の席についていました。なのに、国民の3分の2がクリスチヤンであるドイツで、背番号13の選手が何人もすばらしい運に恵まれているのは、何とも不思議です。

1954年、マックス・モルロックは背番号13をつけて、ワールドカップ・スイス大会の5試合で6ゴールをマークしました。そのうちの1ゴールは、7月4日の決勝、ハンガリー戦で返した1点目。この試合、ドイツは2-0でリードを許しながら、最後には3-2で逆転勝勝ちしたのです。

1970年のワールドカップでは、ゲルト・ミュラーがやはり13番をつけ、6試合で10ゴールをあげました。4年後の1974年7月7日、「爆擊機」と呼ばれたミュラーは、自国開催のワールドカップ決勝、才ランダ相手に決勝点をあげ、2—1でドイツに優勝をもたらしました。この決勝ゴールは、彼にとってワールドカップ通算14ゴール目、かつ最後のゴール。それまでフランスのジュス卜・フォンテーヌが持っていた13ゴールという記録(すべて1958年の決勝トーナメントであげたゴール)を塗りかえるものとなっていました。ミュラーの記録は、2006年、ブラジルのロナウドが15ゴールを決めるまで破られなかったのです。

2002年日韓ワールドカップでの背番号13はミヒャエル・バラック。準々決勝アメリカ戦と準決勝韓国戦で、それぞれ唯一のゴールをあげましたが、6月30日の決勝戦、バラックはイエローカード累積のため出場停止となり、ドイツは2-0でブラジルに敗れました。

2010年ワールドカップで、13番のユニフォームを着たのは、20才の卜ーマス・ミュラー。彼は大会通算5ゴールをあげて得点王タイとなり、ベス卜ヤング7レーヤー賞を受賞しました。